Kindleストア、定期的にセールやりますね。
読みたい本を買おうとしたらたまたま安かった、ということならラッキー。
そうでない場合は、結局その本はあなたに必要ないのでは。
本=情報と考えたとき、情報の価値が安い
電子書籍は紙の本よりも費用が掛からないから安いはずだ‼!
というのがナンセンスな議論です。
本は何のために買うのか?
紙の装丁や、パッケージとしての価値ではなく(一部そういう本もありますが)、本質的には情報を得るために買うものです。
情報が自らの血肉となるのであれば、本自体はどれだけ折り曲げようと、マーカーを入れようと、なんなら裁断して自分なりに編集しようと自由です。
※余談ながら、この可変性は紙の本ならではの魅力ですよね。
その情報を得るために本を購入するのですから、結局その対価を払うだけの情報価値をその本に見出すか否かになります。
安売りの本、というのはお値打ちである一方、それだけの価値を見出されない哀しい本でもあります。
安いからという理由で買う本は必要なのか
「1,000円なら買わないけど、100円なら買おうかな」
その情報には100円分しか見出してないということですね。
もしくは、割引になったという謎なオトク感に踊らされているか、どちらかです。
その瞬間の自分に必要な情報は、ある程度なら対価を払って購入するでしょうし、なんにしても情報を仕入れるはずです。
その情報の仕入れルートから離れ、いつでもいいや~と思われて買う本。
それは、100円になっていたとしてもあなたの人生を変えるだけの価値があるのでしょうか。
割引は「最後」の一押しであってしかるべき
以前、販売現場のマネジメントをしていた時に、口を酸っぱくして伝えていたことがあります。
「割引は、最後の一押し」
値段のことばかり最初に言ってしまうと、その商品のウリが価格だけしかないことになります。
その商品が本当に必要なお客様ならば、そのお客様にとってどんなメリットがあるのかをしっかりと説明します。
それで喜んで買っていただけるなら、しかも今ならお安いんですよ!でさらに満足度を高められます。
迷った方がいるのなら、こんなにいい商品で、今はラッキーなことに安いんですよ!!となり、最後の一押しとします。
このどちらも、価格という要因は「自分に必要だ」「購入」という2つをつなぐ間にあります。
最初に安さから入ってしまうと、本当に必要な人に届かないんですよね…
結果的にブランドを毀損することになります。
…ということで、セールに踊らされず必要な本をきちんと読んで、自分の糧にする人が増えればなぁ、と思います。