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モバイル好調で7,413億円の営業利益:KDDI決算速報(2015年3月期)

スマホ/IT 決算発表 思考実験

ドコモ、ソフトバンクに続いてKDDIの決算発表です。

漁夫の利とも見られますが、「通信事業者」としてみたときにはKDDIが最も好業績とみなせる水準ではないでしょうか。

営業利益は7,413億円で2桁成長。

2015年度は8,000億円オーバーの業績予想。

  • KDDIの決算概況
  • KDDIオペレーション数値
  • 付加価値戦略(Syn.)はうまくいくのか

KDDIの決算概況

概況としては3点ありますね。

おおむね好調です。

  • 営業利益:7,413億円(前年比12%増)
  • モバイル関連の通信料収入が増加
  • 音声収入は減少したが、データ通信収入増加

カケホーダイ強制によって音声収入を「増加」させようとしているドコモとは対照的に、データ通信料できちんと増収しています。

KDDIが打ち出しているのが、3M戦略によるマルチスクリーン構想…

今回の決算で見えたことも、ドコモとはまた別の路線ですね。

既存路線の維持ともいえますが通信可能なデバイスの所有数を増やして、デバイスあたりの収入ではなくユーザー1人当たりからどれだけの収益がとれるかを重視する路線のようです。

ウェアラブル端末であったり、IoT的なものが増えていくでしょうから、基本路線としては驚きもなく正しいことでしょうね。

※ARPUからARPA(UnitではなくAccount)と表記しています。

KDDIオペレーション数値

  • MNP:4Qが最高水準
  • 純増数:好調
  • 解約率:年間では下がったが、4Qに向け解約率は上がっている

さきほど漁夫の利といったのがこの点ですね。

ドコモは解約率が下がり、KDDIは解約率が上がっているという事象。

ここがひっかかるポイントです。

MNPがマイナスのドコモとは違って、KDDIはMNPがプラスです。

ただし、どれぐらいの数字なのかは表明していないので、ごくわずかな水準での推移である可能性もありますね。

とはいえ、年度末にはキャッシュバックでばらまいているのがKDDIの恒例行事ともいえます。

そこから2年が経過して、解約をしたことは想像に難くありません。

キャッシュバックでばらまいているのは周知の事実なので、アクティブに利用している人だけの解約率がどうなっているかを突っ込んで聞いてみたいところです。

付加価値戦略(Syn.)はうまくいくのか

モバイルは好調ですが、ドコモの+dのような付加価値戦略はどうでしょうか。

KDDIにおいては、Syn.やスマートパス、auWALLETがこれにあたるでしょう。

正直なところ、どれも利益をもたらすに十分とはいえないように思います。

決済系はお金が動きますが、WALLETは単なるポイント切り捨てですし、Syn.は単に利用が強制されるだけ。

しいて言えばスマートパスですが、これも割引条件になっていたりするので…

来期は8,200億円の営業利益予測ですが、基本的には通信だけで稼ぎ抜くのかなあと思います。

コストカットで増益計画のドコモよりは、ずいぶん元気がいいもので。

面白みはないですが淡々と期待です。

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